ベルセルク 3.3
3.3/5
作品評価  4.1
4.1/5
作品認知度 3.5
3.5/5

メディア:漫画→マルチメディア展開 

原作: 三浦建太郎

アニメ制作: GEMBA、ミルパンセ

初回放送日: 1997年10月

ジャンル: ダークファンタジー

【ストーリー】 
 
 中世ヨーロッパを舞台とした世界での、主人公であるガッツの復讐劇を描いたダークファンタジー。

 幼少期、傭兵団に拾われたガッツは戦場を転々としながら、生きるために剣を振るう日々を過ごす中で、噂名高い傭兵団、『鷹の団』と出会うことになる。
 これは、後の最大の友であり敵となる、鷹の団、団長グリフィスとの運命的な出会いでもあった。

 立場が違う二人は、出会ってすぐに決闘をすることとなる。
 剣を交える中でガッツに魅力を感じたグリフィスは決闘に勝利した後、ガッツに対し自身の所属する鷹の団への入団を命じる。

 切り込み隊長として名を馳せながら、鷹の団躍進の中心人物となり、いつしかグリフィスはガッツを自分の唯一の友として信頼を寄せていく。
 反面ガッツは、今のままではグリフィスと対等の友にはなれないという想いを募らせ、鷹の団を抜ける決心を固めていた。
 ガッツは鷹の団を抜ける前に、再度グリフィスに決闘を申し込み、グリフィスを破り退団する。
 グリフィスの元を離れ放浪の旅へでるガッツ。ここから二人の運命の歯車が大きく動き出すことになる。

 真紅のベヘリット(覇王の卵)から呼び出されたゴッド・ハンド(5人の超存在)の出現。
 突如、ガッツを襲う数えきれないほどの悲劇。仲間の死、親友の裏切り、愛する者が目の前で襲われてしまうなど、目まぐるしいほどの非情な現実がガッツを襲う。
 
 今、復讐に身を投じる狂戦士、ガッツの物語が幕を開ける。

コス人気度
人気度 30%
コス容易度
容易度 30%
コス映え度
映え度 65%

Charactor

キャラクター名

 ガッツ

性 別

 男

声 優

特 徴

 本作の主人公。「黒い剣士」の異名を持つ。

 「ドラゴンころし」と名付けられた身の丈よりも長大で分厚い、鉄塊のような大剣を背に佩び、左腕には大砲を仕込んだ鋼鉄製の義手を装着している。黒い剣士の異名の元となった黒い甲冑とマントを身に纏う。

 他に連発式ボウガンや投げナイフ、炸裂弾等の武器を携帯。肉体は極めて屈強で、巨大な剣を片手で難なく振り回し、前述の装備類一式を身につけたまま軽快な動作も可能な他、反射神経や動体視力など、身体能力全般に優れ、戦で培った機転にも長ける。

 人間離れした戦闘力と狂気を帯びた戦い振りから、魔でさえ畏怖する存在となる。

キャラクター名

 キャスカ

性 別

声 優

特 徴

 かつてガッツと反目しあったが、戦いの果てに結ばれた「愛する者」。

 鷹の団の紅一点であり、千人長。美しい褐色の肌をもつ。

 長剣を扱うそのスピードを活かした戦闘力は相当なもので、ガッツと戦った13歳の時ですら勝てるのはグリフィスだけといわれていた。

 「蝕」の際にゴッド・ハンド「フェムト」に犯されて心が壊れてしまい、その後長い間夢と現の狭間に生きるも、ガッツ一行の奮闘により遂に自我を取り戻す。

 

総合評価 3.3
3.3/5

 
 この作品の知名度は決して高いとはいえませんが、画力や重厚なストーリー性など、間違いなく日本の漫画界においての一級品といっていい名作となっています。

 1990年12月に単行本1巻が発売され、今年で30年もの月日が経過していますが未だ完結しておらず、原作者である三浦健太郎氏も、『死ぬまで終わらなさそうだ(笑)』と発言しています。

 中世ヨーロッパを下地にしていることから作中に現れるキャラ達の姿は、甲冑から貴族衣装など趣があり、魔法使い、エルフ、人魚も登場するなど、そのファンタジー感あふれる世界観は真新しさこそ薄いもののやはり魅力的に映ります。

 歴史ある作品でありながら最近では2016年に再アニメ化されている点と、馴染みやすいその世界観から幅広い年齢層のファンが存在しており、比較的年代を選ばない、例えばアダルト&シニアなコスであってもさしたる違和感はありません。

 LONG SWORD+1、DAGGER、MACE-1。

 ROBES、LEATHER ARMOR+2(E)、PLATE MAIL。

 見る人によっては堪らなく厨二心をくすぐられる、この単語群に反応してしまう方は今からでも遅くはありません。

 魑魅魍魎渦巻くこのダークファンタジーな世界に自らの足で踏み込んでみるのは如何でしょうか。

 ただ、ベルセルクに登場する主要人物の身に着ける衣装や装飾品は、特に模様や形など細かい所まで丁寧に描かれているものが多く、市販品の流通も少ないことから自作が視野に入ってきます。

 コス初心者が挑戦する事になるそのハードルは低くは無く、相当、相応の熱意が必要となります。

 王道的であるということは類型的な、斬新とはいえない世界観ともいえる為、総合評価としては3.3点と控えめな評価となります。

この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「ベルセルク (漫画)」を素材として二次利用しています。