少しだけデフォルメされているようにも感じるこのハチャメチャ学園な世界観をいざコスしてみると、思っていたほどの違和感が無く、いや、むしろ「映え」てしまうように感じるのは何故なのでしょうか。

　主人公の流子が身に纏うセーラー服の鮮血に代表されるように、作中に現れるキャラ達が身に着ける衣装は戦隊ヒーローものを彷彿とさせる個性的なものばかりとなっています。
　
　そしてキャラによってはある程度の露出があるにも関わらず、不快なエロさを感じさせないのが不思議です。

　少し値が張ってしまいますが、主要キャラであれば武器等の装飾品までをも含めた完成度の高い商品が販売されていることから、コスの門戸も開かれているといっていいでしょう。

　コス初心者であっても、他者から注目されるような ”映える” ”日常から乖離した” ”完成度の高い” コスプレの実現が可能となっています。

　そしてコス上級者であれば背景や写真の編集加工などの後処理を駆使することで、より作品の世界観とリンクしたコスとなり、更に表現の幅を広げる事が出来るのが魅力的ですよね。

　いい意味でも悪い意味でも、その世界観のアクは強いと言わざるを得なく、どうしても人を選んでしまう印象を拭えない事から、総合評価としては平均的な3.7点となります。