鬼滅の刃 4.3
4.2/5
作品評価  4.7
4.7/5
作品認知度 5.0
5/5

メディア:漫画→マルチメディア展開 

原作:吾峠呼世晴

アニメ制作: ufotable

連載開始: 2016年2月

ジャンル: 大正剣戟奇譚


【ストーリー】 

 時は大正。主人公・竈門炭治郎は亡き父親の跡を継ぎ、炭焼きをして家族の暮らしを支えていた。


 炭治郎が家を空けたある日、家族は鬼に惨殺され、唯一生き残った妹・竈門禰󠄀豆子も鬼と化してしまう。

 禰󠄀豆子に襲われかけた炭治郎を救ったのは冨岡義勇と名乗る剣士だった。

 義勇は禰󠄀豆子を「退治」しようとするが、兄妹の絆が確かに残っていることに気付き剣を収める。

 禰󠄀豆子を人間に戻す方法を探す為、炭治郎は義勇の導きにより「育手」鱗滝左近次の元を訪れるべく、今、旅立つ。

コス人気度
人気度 90%
コス容易度
容易度 70%
コス映え度
映え度 90%

Character

anikosu記事より

キャラクター名

 栗花落カナヲ

性 別

 女

声 優

特 徴

 炭治郎の同期にあたる鬼殺隊の女剣士。16歳。
 才覚を認められ、蟲柱・胡蝶しのぶの「継子」となっている。胡蝶カナエと同じ花の呼吸の剣士。

キャラクター名

 伊黒 小芭内

性 別

 男

声 優

特 徴

 蛇の呼吸を使用する蛇柱(へびばしら)。21歳

 オッドアイで口元を包帯で隠し、ねちねちしたしつこい話し方をする。
 
 「鏑丸」という名前の白蛇を連れている。
 
 蜜璃に対し、文通していたり靴下を送ったり何かと気にかけている模様。炭治郎には甘露寺との関係に嫉妬しているのか突き放した態度を取っている
 
 日輪刀はうねる刀身をした物。

キャラクター名

 童磨

性 別

 男

声 優

 ー

特 徴

 上弦の弐。
 
 頭から血を被ったような文様の髪に、洋風の着物を着た青年の鬼。
 
 飄々としており、常に笑みを絶やさず鬼狩りにも快活に接する陽気な人物だが、喜怒哀楽は表面上だけで、その真の人物像は非常に無機質で感情を持たないサイコパスであり、自身の肉体の損傷すら気にも留めない。

キャラクター名

 堕姫

性 別

 女

声 優

 ー

特 徴

 花魁に化ける美しい若い女性の鬼。

 非常に性悪で傲慢な性格だが、兄の前では口調が幼くなり、泣き虫な素の性格が表れる。

 花魁時は着物だが、鬼の姿ではランジェリーじみた服装に三本歯下駄、身体に着物の帯を身に着けるという露出度が高い服装をしている。

 鬼の中でも偏食で、見目麗しい女性を好んで喰らう。生前に生きたまま焼かれたために炎にトラウマがある。

 血鬼術は「帯」を用いる。

キャラクター名

 累(左)と母(右)

性 別

 男

声 優

特 徴

 下弦の伍。

 那田蜘蛛山に住まう鬼の一家の末子で、蜘蛛めいた髪型の小柄な少年。

 配下に「母」「父」「兄」「姉」役を演じる鬼がおり、家族の「末弟」にあたるとして彼らとの絆を主張するが、その実態は拷問や調教で無理矢理従わせている恐怖支配に過ぎず、口ぶりや内容も妄執めいている。

 繰り出す糸に血液を乗せることで、鋼に勝る硬度を与える血鬼術を持つ。

キャラクター名

 黒死牟

性 別

 男

声 優

 ー

特 徴

 上弦の壱。

 顔面に三対六つの眼を持つ男。

 中央の一対の左右それぞれの眼に「壱」「上弦」と浮かび上がっている。

 刀を帯びた剣士風の出で立ちをしており、痣が左の額と右首筋から右顎にかけて浮かび上がっている鬼。

 ファンブックによると、戦国時代の武家の人間だった(下克上だったり)名残で常に周りの動向に目を光らせている。月の呼吸の剣士。

総合評価 4.3
4.3/5

 連載開始当初は打ち切りも囁かれたというこの鬼滅の刃。

 当時ここまでのモンスターコンテンツにまで成長すると誰が予想出来たのでしょうか。

 この人気爆発のきっかけとなったのはアニメ化であったのは間違いないでしょう。

 現在のアニメーション技術の粋を存分に発揮した流麗、美麗なあの演出は一話一話が映画レベルのクオリティで製作されており、観る人を釘付けにしたのは記憶に新しいですよね。

 これ以上は望むべくも無い最高峰レベルのアニメ化でありましたが、個人的には、例えば炭治郎の顔は垢抜けた都会的な印象で描かれているように感じ、それはそれで洗練されたカッコ良さが有っていいのですが、原作の持つ作者独特の味がある面持ちもやっぱりいいよななんて思い返し、結局単行本を引っ張り出す事になったりします。

 大団円での連載終了を迎え人気については一段落といった所ですが、アニメ化されていない部分の映画化やマルチメディア展開などがまだまだ控えており、鬼滅の刃の世界表現がエンタメ界に深く根付いて行くのはこれからなのでしょう。

 コスに視点を移して鬼滅を見た時、それぞれがとても魅力的な鬼滅キャラをコスしたいと思うのは当然の話なのですが…

 ただ。

 ただ、あまりにも急激に消費されてしまった。

 本来素晴らしい禰豆子のコスはそのポテンシャルの高さから、連載開始以来からファンのガチ勢から、お前絶対見たこと無いだろあまり漫画アニメに縁が無さそうな様々な芸能界の方までが、あの竹、あのポーズでこぞって彼女のコスに励み、称賛され、同時に消費されていきました。

 現状、大人気の作品の中にあり、大人気のキャラであるが故の必然である「既視感」の払拭は難しく、あなたにしか表現出来ない禰豆子を示すのは今や困難といえます。

 もう一点。

 鬼滅の人気を支えていると思われる様々な要因の中で、一際大きなウェイトを占めているのは、敵方である鬼の存在であると断言出来ます。

 作品の特徴に精緻な設定と心理描写、加えて圧倒的な背景描写があります。
 通常は主に主人公側のみにこれを施すのが常だと思うのですが、作者は鬼側にも、引いては作品全体にも反映させています。

 元人間であるが故の苦悩や葛藤など、鬼側にも密度の高い背景を持たせる事で作品全体を単なる勧善懲悪剣戟から脱却させ、物語に説得力、単純に言えば面白くさせ得たのですね。

 コスでも是非表現したい敵方、鬼なのですが、このコスがキャラにもよりますが実に難しい。

 例えば自分が一番好きな妓夫太郎をコスすべくライザップにいくら通ったとしても、あのクビれに近づける気すらしません。
 だって人間じゃないんだもん。

 端正とは真逆な顔立ち、出で立ちも含め鬼側は通常のコス表現が通用しない場合が少なくありません。

 それでもSNS上で様々な工夫を凝らし、彼らに近づこうと日々奮闘しているレイヤー皆様の情熱と熱意には、感服と同時に感動すら覚えます。

 炭治郎を始めとした鬼殺隊の面々のコス人気は言わずもがな。
 今尚、カナヲや善逸のコスはSNS上を賑わせています。

 日本の漫画史上に前代未聞の足跡を残した鬼滅の刃。

 コスを前提とした総合評価は4.3点ではありますが、ただ禰豆子が好きで、ただ彼女のコスがしたいレイヤーにとって点数や周りの既視感などは関係ありません。

 これからもあらゆるレイヤーからずっと愛されていくであろう、そんな作品を生み出した吾峠呼世晴氏に感謝と同時に少しの羨望すら覚えてしまうような、そんな非凡な、偉大な作品なのです。

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