機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ 3.4
3.4/5
作品評価  4.3
4.3/5
作品認知度 3.3
3.3/5

メディア:TVアニメ→マルチメディア展開 

原作: 矢立肇富野由悠季

アニメ制作: サンライズ

初回放送日: 2015年10月4日

ジャンル: ロボット群像劇

【ストーリー】 
 
 無人機動兵器モビルアーマー(MA)の暴走に端を発した大戦争、「厄祭戦」が終結してから約300年後のP.D.(Post Disaster)323。
 
 地球圏は、大戦の英雄アグニカ・カイエルと同志である7つの家門セブンスターズが創設した治安維持組織ギャラルホルンの監視のもとで、4つの経済圏による分割統治に移行していた。

 しかし、長きにわたる平和の中でギャラルホルンは当初の理念を失い腐敗、その余波は民衆にも『差別』や『貧困』という形で蔓延していき、生活難から過酷な労働に就く孤児たちや、人身売買されるヒューマンデブリを生み出す要因となっていた。

 そんな世界でも抗い続け、散りゆくその時まで、自分たちの居場所を探し続けた少年たちがいた…

コス人気度
人気度 45%
コス容易度
容易度 45%
コス映え度
映え度 65%

Character

組織名

 鉄華団

団 長

 オルガ・イツカ

性 別

 男

声 優

特 徴

 火星の民間警備会社「クリュセ・ガード・セキュリティ(CGS)」で、大人達に不当な扱いを受けながら、日々困難な任務に従事させられていた少年たちを中心に編成された非正規部隊。

 団長はオルガ・イツカ。

 組織名は「決して散らない鉄の華(=消えない命)」の意を含んでオルガ自身が命名している。

 また、本作の主人公である三日月・オーガスも入団している。

機体名

 ASW-G-08 ガンダム・バルバトス

搭乗者

 三日月・オーガス

性 別

 男

声 優

特 徴

 火星の砂漠地帯に放置されていたところをマルバ・アーケイによって発見され、将来的な転売も見込んでCGS基地の動力炉として利用されていた。
 
 発見当初からコクピット周りの部品が抜き取られていたが、ギャラルホルン襲撃の際にナディ・雪之丞・カッサパたちによって三日月のMWのコクピットを組み込まれることで再起動を果たす。

キャラクター名

 ラフタ・フランクランド

性 別

 女

声 優

特 徴

 タービンズ所属のパイロット。漢字名は「浪蓋 布蘭宮嵐人」。

 快活な性格で、名瀬(タービンズリーダー)を「だーりん」と呼んでいる。

 幼少期は悪質な違法業者に雇われていたが、名瀬らに救出され教養を身につける。

 パイロットとしての実力は高く、乗機である百里の特性を活かした高機動戦闘を得意とする。

キャラクター名

 ラスタル・エリオン

性 別

 男

声 優

特 徴

アリアンロッド総司令官で、セブンスターズのエリオン家当主。

 出自を問わず有能な人材を重用する柔軟さと軍人の非情さを併せ持ち、豪放磊落な性格と相まってギャラルホルン内部でも大きな信頼と勢力をもつ。

 ギャラルホルン主体の世界統治には肯定的で、イズナリオの失脚により失墜した組織の権威回復を望んでいる一方、改革のためなら手段を選ばないマクギリスを警戒しており、経済圏への爆破テロを行っての武力紛争煽動などで抹殺や失脚を企むなど裏で暗躍する。

総合評価 3.4
3.4/5

 鉄血のオルフェンズ(孤児たち)といえば、とにかく男の友情が熱い!という印象を持っている方が多いのではないでしょうか。

 汚い大人や腐りきった社会の中で、何も持たない孤児である少年たちがただ”生きる為の居場所”を探し続けます。
 言葉にしてしまうとチープなのですが、真っ当に生きる為の手段としての愚直で、ひたむきな少年たちの姿は、日々安穏と暮らしている我々の心を揺さぶるものがあります。

 賛否分かれる本作ではありますが、鉄華団として集い、任侠すら感じる彼らなりの鉄の団結は、それぞれが個として生きていく為の必然であったのかもしれません。

 作品を彩るテーマ曲にも趣があり、MISIAさんのバラードでありブルースでもある『オルフェンズの涙』の、重厚且つ圧倒的な情感を以て訴えかけてくる世界にも感じるものがありますし、Uraさんが歌う『フリージア』も、綺麗な歌声でせつせつと迫ってくる歌詞が彼らの生き様とリンクし、こちらも儚さを感じる名曲となっています。

 ただのロボット大戦アニメとは一線を画す本作でありますが、コスに関しての総合評価は3.4点と標準的な点数となっています。

 モビルスーツ自体のコスは想像の通り現実的では有りません。
 あの憧れのMSを製作しようとするのです。通常のコスとは異なる全く別の工作技術が必要とされ、心血を注いだとしてもセンスが無ければ残念な出来となるのは明白です。

 一方、人物のコスは鉄華団のように何処かに所属しているキャラが多く、ほぼ統一された衣装で表現することになる上、ガンダムシリーズの宿命なのか、軍服そのものの意匠はあまり洗練されているとは言えません(失礼)。

 衣装に目を瞑ったとしてもそのキャラの特徴を掴んだ上でメイク、ポーズや仕草など細かい部分の表現が求められ、初心者や個人でやるには少し手が出しにくい印象が否めません。

 組織の衣装はやはり併せてなんぼ。
 同じ組織に所属するキャラで集まれば、自然と鉄の団結が生まれ、それぞれが自ずと輝きます。

 一人でクオリティを求めるコスも奥が深いのですが、本作のコスは是非、同志と一緒に絆を深めながら楽しんで頂きたいと思うのです。

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