ソードアート・オンライン 3.5
3.5/5
作品評価  4.0
4/5
作品認知度 4.0
4/5

メディア:オンライン小説→マルチメディア展開 

原作: 川原礫

アニメ制作: A-1 Pictures

初回放送日: 2012年7月8日

ジャンル: VRMMORPG

【ストーリー】 
 西暦2022年、1000人のユーザーによるベータテストを経て世界初のVRMMORPG「ソードアート・オンライン」(SAO)の正式サービスが開始され、約1万人のユーザーは完全なる仮想空間を謳歌していた。

 しかし、ゲームマスターにして開発者である天才量子物理学者の茅場晶彦がプレイヤーたちの前に現れ、自発的ログアウトは不可能であること、舞台「浮遊城アインクラッド」の最上部第100層のボスを倒してクリアすることだけが脱出する唯一の方法であること、そして死亡した場合には現実世界のプレイヤー自身が本当に死亡するということを宣言した。プレイヤーの1人である少年キリトはこの絶望的な狂気のデスゲームで生き残るべく戦うことを決意し、始まりの街から旅立ってゆく。

 しかし、後に「SAO事件」と称されるこのデスゲームは、仮想世界をめぐるさまざまな事件の幕開けにすぎなかった。

コス人気度
人気度 80%
コス容易度
容易度 80%
コス映え度
映え度 75%

Character

キャラクター名

 アスナ(結城 明日奈)

性 別

 女

声 優

特 徴

 本作のメインヒロイン。外伝では主人公を務める。

 誕生日は作中の2007年9月30日。東京都世田谷区在住。

 周りを立てる気遣いの人であり克己心が強い努力家で、エリートコースを歩んできた令嬢。

 栗色の長髪とは榛色の瞳が特徴の美少女で、スタイルも抜群。

 ゲームは素人だったが、15歳の時に気まぐれでSAOに参加し、デスゲームに巻き込まれる。

キャラクター名

 キリト(桐ヶ谷 和人)

性 別

 男

声 優

特 徴

 外伝を除けば本編全般を通しての主人公。

 誕生日は作中の2008年10月7日。埼玉県川越市在住。
 
 中性的な容姿で整った顔立ちだが、本人は好ましく思っていない。

 生まれて間もなく事故で両親を失い、母の妹夫婦である桐ヶ谷家の養子となる。
 
 10歳の頃に自身の生い立ちを偶然知って以降、他者との関わりを恐れ人付き合いが不得手な少年へと成長し、精神の安寧を仮想世界の中に求めるようになる。
 
 14歳の時にSAOの事件に巻き込まれ、仮想世界に関わる数々の事件を経て精神的に成長していく。

キャラクター名

 リーファ(桐ヶ谷 直葉)

性 別

 女

声 優

特 徴

 和人の1歳下の義妹(血縁上は従妹)で、彼からは「スグ」と呼ばれている。誕生日は作中の2009年4月19日。
 
 小柄であるが、胸はそれなりに育っており、本人の密かな悩みの種になっている。
 
 SAO事件を機に自分と和人の本来の関係を母から打ち明けられ、それまでの和人との関係に後悔し、和人を献身的に世話をしている。また、和人の愛した世界を知るために、嫌っていたネットゲームの世界に足を踏み入れる。

総合評価 3.5
3.5/5

 ソードアート・オンライン(通称:SAO)は、2009年にライトノベル第1巻が発売され、10年以上が経過した現在は、漫画化・アニメ化・劇場アニメ化されるなど、長くその活動が続いているアニメです。

 バトルものの要素とゲームの世界という異世界の要素を持つ現在でいうところの代表的な『なろう系』作品にも見られる特徴が多く、大部分のなろう系作品に見られる異世界の部分を、今では芸能人もプレイしていることを公言しているほど一般社会に浸透したネットゲームの世界に設定したことが、大ヒットに繋がった要因の一つとなったのではないでしょうか。

 何期かに分けての放送となりましたが、初アニメ化が2012年、最近は2020年9月20日頃まで放送されていたりと長期的なアニメ化がなされているため、これからも着実にファンを増やしていくことが予想されます。

 SAOの世界観はゲームの世界で死ぬと現実の世界でも死ぬという設定であり、ゲームオーバーが本当の意味での死を抱えている異色の物語です。

 またゲームの世界から現実の世界へと帰還する方法がそのゲームをクリアすることが前提となっており、クリアするためには戦いを行わなければならないという、戦えば危険、戦わなければ永遠にゲーム世界の中閉じ込められ続ける、主人公側にそんなジレンマを強いています。

 テレポートに失敗してしまったらキャラが永遠に失われるWizardryに比べればいささかマシな気もしますが、いざ実際に自分がそんなゲームに巻き込まれてしまったら…と考えると、ゲーム好きの自分としてはゲームをするのが少々怖くなってしまいそうな設定ですよね。

 先の設定に付随するバトルに加え、主人公を中心とした恋愛ものの要素も兼ね備えてもおり、単なる戦闘活劇の枠に留まらず、キャラ達が織りなす人間模様もSAOの世界に深みを加えていたりします。

 コス視点で作品を考えると、レイヤーによってその評価は分かれそうな作品ではあります。

 衣装はある程度のクオリティを求めるのならば、1万円代から大手通販サイトで多種多様な衣装や装飾品の流通が見られます。

 アニメ化の回数やゲームの世界という特性上、衣装の種類も少ないというわけではないので既製品を利用するならば難易度は高くは無く、気軽に始めるということを考えると、比較的良い評価ができるといっていいのではないでしょうか。

 しかし衣装の数が多いのはキリトやアスナなどメイン格の登場人物がほとんどで、衣装の他に必要な剣などの小物もコスにおいては必須となる作品な上、そのそれぞれのクオリティーが値段に直結するため、本格的なコスプレを目指す方は、コストを伴う敷居の高さを感じることも少なくないでしょう。

 より細かい部分のディティールをアップさせるには、衣装に金額をかけるというよりは、装飾品に金額をかけることに注力したほうが、全体的な完成度は上がるように感じられます。

 またメインキャストであり、人気キャラ・ヒロインであるキリトやアスナに関連するコスプレをする方が多いため、衣装被りやコスプレ被りをしやすいという側面を持っています。

 SAOという作品自体は高く評価できますが、コスプレの完成度・ディテールアップのしやすさを含めた総合評価とすると、少し低めの3.5点となってしまいます。

 しかし、衣装の流通量の多さによるコスプレ難易度の低さはコスプレ初心者にとっては強い味方です。

 このSAOという作品をきっかけに、コスプレ道に踏み込んでみるのはいかがでしょうか?

この記事は、クリエイティブ・コモンズ・表示・継承ライセンス3.0のもとで公表されたウィキペディアの項目「ソードアート・オンライン」を素材として二次利用しています。