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粛なる光彩、『華夜』さんの世界。Dr.STONEコハク他-


 『Dr.STONE』(ドクターストーン)は、原作:稲垣理一郎、作画:Boichiによる漫画作品です(※Boichi初となる少年漫画)。2017年14号より『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて連載中となっており。TVアニメは2019年7月から12月までTOKYO MXほかにて第1期が放送されていました。

 
 また、”科学の発展・仕組み”についてわかりやすく、かつ面白く解説されていることから”楽しみながら勉強ができてしまう”、”子供に読ませたい漫画”としても注目が集まっています。

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【ストーリー】全人類が、謎の現象により一瞬で石化して数千年——。超人的な頭脳を持つ主人公(少し変わった性格の科学少年)である”天才”千空(センクウ)が石化から目を覚ます。
 科学の力で元の世界を取り戻すことを決意する千空と、時同じくして目覚めた体力自慢の幼馴染である大木大樹(おおきたいじゅ)はじめ、仲間達と科学の力を駆使ししてゼロから文明を作り出していく物語——。

 

 聞いた話です。

 ある事象があったとして、その世の理に照らした上でその事象の原理原則が詳らかになっているものを「白魔術」=自然科学(サイエンス)といい、対にその法則がブラックボックスの中にあり、明らかになっていないものを「黒魔術」=隠秘学(オカルティズム)と呼ぶとか呼ばないとか。

 古代から中世に掛けて暮らしていた人々が今の我々の暮らしを目の当たりにしたら、みんな黒魔術師に見えてしまうのでしょうか。

 「黒魔術」が当たり前のアニメ・漫画の世界において、珍しく我々にとっての「白魔術」をテーマに据えた作品がこのDr.STONEとなります。

 この度紹介させていただく『華夜』さんのコスプレは、そんなDr.STONEの重要キャラであり、且つ美女で、且つスタイル抜群のメスゴリラ?『コハク』となります。

 魅力的なテーマを持つ素晴らしい作品であり、またキャラなのですが、今回は華夜さんの描く世界にフォーカスさせて頂きたいと思います。

 

 頂いた華夜さんの写真は主たる人物を中心に据えるのでは無く、取り巻く世界までを取り込んだ、謂わば絵画のような「作品」となっています。

 当然、周りの環境、ロケーションが重要となります。

 作中の世界は我々の日常にはまず存在しません。
 そこを表現する為に、ロケ地を広く求めた上で決定し、そこまで足を運んで且つ撮影に臨むその熱量には脱帽するしかありません。

 今回はDr.STONE以外の作品でも写真を頂いているのですが、全体を通して感じるのは強くも儚げなノスタルジー。

 
 コスプレを通じて自然を味方につけ、作品として成立させてしまう表現力と演出の巧み。

 幾多いるレイヤーさんの中でも、恐らくここまでの演出力とそれを為す熱意をお持ちの方はそう多くはいないかと思います。

 作品のどのシチュエーションを選ぶのか、写真全体の柱となる色味は何色なのか。

 その表現に適した場はどこになるのか。

 そこに映すキャラはどんな心境で、どんな仕草をしているのか。

 熱意を以って作品を識り、イメージを膨らませていかなければ為しえない、一枚一枚の写真に華夜さんの想いが魔力のように封じこまれた作品群となっています。

 一転、今度は場所を屋内へ。

 ここでは圧巻のマレウス・ドラコニア。

 ディアソムニア寮長である彼は、世界屈指の魔力を誇るそうです。

 そしてここでも華夜さんの世界は圧倒的な匂いを以って立ち上がり、そして広がっていきます。

 寂であり粛。
 静謐な空間の中、燭台の妖しい光が彼を照らしています。

 しかし、やはりこれは華夜さんの掛けた黒魔術なのでした。

 
 この圧倒的実家感…!!!

 なにこのホッと感…!!!

 コージーコーナーのジャンボプリンを引っさげたパパが帰ってくるのはもう時間の問題です。

 こんな感じにブラックボックスの中を、舞台裏を、包み隠さず見せてくれる一面を持つのも華夜さんの魅力なんですね!

   つーか家でスモークって….

 
 ところでお聞きした話では、華夜さんはコスプレをする際には殆どの衣装を自身で作製してしまうとの事。

 衣装や装飾品の作製はコスに更に踏み込む上で重要な要素である事には間違いないのですが、どうしてもこだわりを持って作製に臨む事になり、とにかく手間ヒマコストが掛かります。

 足を使って布地や小物の購入場所の選定をし、いざ作製の段になると失敗しないように細かな作業の連続と入念なチェック、仕上がった後もキャラとの相違が無いかまた再度チェックを行ったり。

 まさに茨の道。

 「そんなん無理!」

 そう思ってしまう方も当然少なくないかと思います。

 ただ、その道は結局の所、自分の目指すシャングリラに最短で通じているかもしれません。

 敢えて茨の道に進もうとしているあなた、是非華夜さんのTwitterを参考にする事をオススメします!

 実際に衣装を作製した経験を元に、動画などを活用しながら解りやすくアドバイスしてくれています。これは要Check!

 コスプレに対して”こだわり”と”熱”を感じさせてくれた華夜さん。
 記事を作成しながら、成程!と思うことが多々ありました。

 白魔術の粋たる一眼レフを駆る華夜さんの創造する世界、今後も見守らせて頂きたいと思います!

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