メセナと編む自在。第五人格/イライ・クラークコスプレ『まおだむ』 さん
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『IdentityV 第五人格』(アイデンティティファイブ だいごじんかく)は、中国のNetEase Gamesが開発・運営する基本プレイ無料の非対称型対戦ゲームです。
本作の基本は5人対戦になります。
その場合、1人のハンターと最大4人のサバイバーで試合が行われます。
各々には固有の能力がありそれらを駆使して、ハンター役のプレイヤーは逃げ回るサバイバーに攻撃を行いダウンさせ荘園に送り返し、サバイバー役のプレイヤーはハンターに捕まらないようにしつつ引き付けて、マップに点在する暗号機7個のうち5個を解読し、ゲートを解放し脱出するのが目的になります。
【ストーリー】元小説家の探偵オルフェウスは、ライシンバッハ氏から、巨額の金と共に悪名高いエウリュディケ荘園の調査と失踪した娘の捜索願いを一通の手紙で依頼される。
指定された屋敷の一室で見つけた日記には、「謎のゲーム」への参加記録が記されており、オルフェウスは失踪した娘との関係性を疑う。
そして、彼はそこに記された人格をプロファイリングし、何があったのかを突き止める…。
中国広東省に籍を置くNetEase(網易)の創業は意外にも古く、1997年に設立されてからは破竹の勢いで事業の規模を拡大し、2004年の時点で既に創業者である丁磊氏は中国で最も裕福な資産家の一人となりました。
その後もあのWoWで有名なブリザードと提携し、中国内にMMOゲームを定着させるなどその勢いは更に加速し、現在では荒野行動と、このIdentityVを軸としたサービスを世界的に展開しています。
PUBGと荒野行動、Dead by DaylightとIdentityV。
様々な意見はあれど、そんな外野の声も何のその。
NetEaseの米NASDAQに於ける株価は今日も右肩上がりな様を見るに、中国企業の強かさと、それを支える侮れない確かな技術力、演出力に脱帽してしまう次第なのです。
日本も負けていられませんよね。
特に近年爆発的な人気を見せるのがこのIdentityV。
基幹となるシステムはさておき、そのゲーム内で表現される世界は独創と言って良く、ゲーム内容はホラー色が強く不気味な雰囲気が漂うDbDを彷彿とさせる言わば「鬼ごっこ」となっていますが、ゲーム内の雰囲気はその独特にアレンジされた「コワカワイイ」世界観からか、特に女性から絶大な人気を博しています。
続きが気になるようなストーリー展開も魅力の一つですが、なんといってもキャラがいい。
カッコイイやら怖いやら可愛いやらで、人形を思わせる…とにかく愛おしくなるような愛着を持てるキャラ達であり、彼らをモチーフとしたグッズもまた人気となっています。
この度紹介させていただく、『まおだむ』さんのコスプレは、そんなIdentityV 第五人格に登場する占い師、『イライ・クラーク』となります。

イライ・クラークは第五人格の中でも屈指の人気キャラであり、コスプレ会場でお見かけする事が多々有ります。
これは今までの経験上での話なのですが、不思議なのは、このキャラをコスする方々全てに、それぞれに違った個性を感じる点。
皆さん違う個性があるのは当たり前なのですが、どういう訳かこのイライ・クラークは特に皆様それぞれが独特の雰囲気を纏っていらっしゃる様に感じるのです。
まおだむさんのコスに目を移してみるとまず感じるのは写真全体から受ける躍動感。
この写真、恐らく撮影後の編集加工については必要最小限に止め、撮影時にそもそも写真自体が生きているかのような、立体感がある写真が撮れるように注力したかのように見えます。
追跡者から逃げているのでしょうか、靡くローブをはためかせた彼の後ろには木の葉が舞っており、まるでゲームのワンカットを切り取ったかのような臨場感を与えています。
体の大部分が衣装に覆われている彼ですが、少ない露出部分の目の下や口元のメイクも細かく表現していることで、全体的な完成度を高める事にも繋がっています。
このシーンを切り取る為、まおだむさんは自分の表現したい世界をまずしっかりとイメージングし、現場で撮影頂くカメラマンの方とそのイメージを共有し、更に意見交換をした上で撮影に臨んだのではないかと思うのです。
ある程度以上の表現を求める時、撮影から編集加工までを自分一人で完結させるのは無理がある場合が有ります。
協力頂ける方といい関係を築いた上で連携し、お互いの意見を融合させる事により写真に調和が生まれ、一人では成し得なかった表現が可能となります。
この写真を拝見する限り、まおだむさんは良き協力者がいらっしゃるようで羨ましい限り。

写真から伝わってくるのはそれだけではありません。
皆さんはお気づきでしょうか、まおだむさんは全ての衣装を自作されております。
個人的な主観で申し訳ないのですが、ローブ系の衣装で自分が一番好きなのはあのシスの暗黒卿、ダース・モールだったりします。
衣装デザインも勿論好きなのですが、彼の出で立ちで一際目を引くのはやはり衣装自体の厚みを伴った質感の高さ。
映画の資本力にモノを云わせダース・モール専用に仕立てられた暗黒のローブはしっかりと彼に馴染み、作中における彼の存在感をより一層引き立たせていたのを鮮明に覚えております。
コストと手間をカットでき、手軽にコスに入れる市販品は大変に魅力的でありますが、実際に手にしてみると少し頼りないというか、チープな素材感である事が少なくありません。
衣装の自作はデザインは勿論、その素材も自由に選べる意義は非常に大きく、まおだむさんのコスはその長所である質感、テクスチャーを最大限活かしている事が写真から伝わってきます。
恐らくは大変な苦労と努力の上、完成させたであろう彼女の衣装。
その衣装の間から覗く体に描かれているのはケルトの魔法円なのでしょうか、全ての完成度が高いのはひと目で判るのですが、何より似合っているのが本当に素晴らしい。
愛する女性のため契約を破ってしまい予言の力を失ってしまったというイライ・クラーク。
彼女の表すイライ・クラークもまた、彼女にしか示せません。

とことん第五人格の世界を愛するまおだむさん。
ここまでの写真はすべて同一キャラとなっていますが、各写真ごとに背景や衣装、撮影の仕方を変えることで、その写真一枚一枚それぞれに個性を持たせています。
その個性を引き出しているのは特に、努力の結晶である衣装と、彼女の世界表現を共に創り上げている撮影者の方との協力関係でしょうか。
同じ世界観を共有出来るっていいですよね。
近い将来、anikosuではレイヤーの皆さんと同じく、カメラマンの皆さんも紹介出来ればなんて考えております。
コスプレは写真を見る、表現する楽しみは勿論、制作過程や苦労など撮影に伴うエピソードや、レイヤーさんのこだわりなどに触れることでより深く識る事が出来ます。
まおだむさんの様な、コスを知らない方でも興味を持ってくれるような、その世界表現に集うべくより多くの人々の輪が広がってくれると嬉しいですね!
🔮「あ…あの…一緒に写真が撮りたいので…この光る板を見て貰っても良いですか?」
— まおだむ🐙ありがとうアズール🐙 (@toufu20) August 16, 2019
🦉「??」
🔮「ありがとうございます!盛りますねー!」
🦉「!?!?」
この日、撮影の隙があれば自撮りクラークに夢中でした。
photo by zweit氏 pic.twitter.com/EH1vFVxD8k