アニメ「鬼滅の刃」「Angel Beats!」などの主題歌などで知られる歌手LiSA（34）の夫で声優の鈴木達央（37）の不倫を７月30日の文春オンラインが報じたが、ついに夫婦に急展開だ。

鈴木はそのセクシーかつワイルドな声質から、アニメ「七つの大罪」のバン役や、アニメ「東京リベンジャーズ」のドラケンこと龍宮寺堅役など、硬派で女性に一途な役を演じることも多かった。また、OLDCODEXというバンドでボーカルも担当していたため、女性ファンが多くいた。鈴木はラジオで下ネタをバンバン言ったり、「副業で声優をやってます」という発言が過去に炎上するなど、言動の危うさが元々あり、一部のアニメファン・声優ファンの中では女癖の悪さも知られていた。　

だが、鈴木とLiSAが長い同棲生活を経て結婚した時には、アニメファン・声優ファン的には一抹の不安があったものの、「結婚したらさすがに落ち着ちつくのではないか」と思ったし、そういった”ヤンチャ”な面があるからこそ、演じるアニメキャラとのギャップを楽しんだりという声優・鈴木達央ならではの魅力にも繋がっていた。

もちろん鈴木の行った不倫行為自体が言語道断なのだが、アニメファン・声優ファンが最も憤っているのは、不倫相手に公開前のアニメ「Free!」の新曲デモテープを聴かせていたとされることだ。

アニメ「Free!」は京都アニメーションが制作し、新作映画の前編が９月17日に公開予定となっている人気作品だ。鈴木は最も人気のある橘真琴役を演じており、心優しく穏やかな語り口調が特徴のキャラクターである。

筆者もこの作品が大好きで、特に受難を乗り越えて公開される新作映画を心待ちにしていた。それにもかかわらず、不倫相手にその新曲を聴かせていたことは正直、作品に携わる資格がないと怒りを通り越して絶望した。

最近でこそ、声優が当たり前のようにメディアに登場しているが、元来、声優はあくまで裏方である。キャラクターのイメージを守るためにあえてメディアに出ない声優の方が昔は多かった。

時代が変わり、需要があるため、声優がメディアに出ることの意義はあるだろうが、今回の鈴木のように演じるキャラクターのイメージが壊れる行動はあまりにプロ意識に欠ける。

実際にネットでは＜東京リベンジャーズ、ドラケンの声を聞くたびにこの件を思い出して内容入ってこないから、アニメを見るのやめて漫画だけ読もう＞や＜普通にコンプライアンス違反だろ＞という声も上がっている。

なにより許せないのは「下半身Free!」など愛する作品と鈴木の不倫を絡めてネットで揶揄されていることだ。　過去にも不倫を報じられた声優たちはいたが、一般的なタレントや俳優などと違い、降板など、大きく仕事に影響が出ることはなかった。しかし、今回の鈴木の不倫とそれにまつわる報道は、それが事実だとしたら、ネット上の声にもあるようにコンプライアンス違反でもあり、作品に大きく泥を塗る形となっている。実際に鈴木の降板を求める声もあるので、今後はそういった仕事に影響を及ぼす可能性もゼロではないだろう。